必ずなおすんや!」という気持ちを強く持って(1/31)
 日刊スポーツの1月9日付の紙面で,戸田さんの存在を知り,お手紙を書くことしました。
 二年前に私も戸田さんと同じEBウイルス感染症にかかりました。高熱が続き,首や脇のリンパ節が腫れ,体のだるさがありました。当初は悪性リンパ腫か,何かの感染症かと言われました。
 しかし,調べた結果,初めて聴くEBウイルス感染症ということでした。主治医の先生の紹介で,EBウイルスに関する専門医の先生の話を聞きに行ったところ,小さい子どもに多い病気だとわかりました。そのまま放置しておくと,悪性リンパ腫になる可能性が高いと言われました。約半年間で,7,8回に及ぶ抗ガン剤治療で頭髪は抜け落ち,食欲不振にも陥りました。しかし,「家族のためにも絶対になおさなあかん」という強い気持ちを持ちました。
 正直,抗ガン剤の副作用や先の見えない治療に疲れ,弱気になったときもありましたが,頑張りました。そして,耐えに耐え,待ち望んでいた骨髄提供者の方が見つかりました。
 移植は無事に終わり,今は月一回の通院で経過観察中ですが,順調に回復しています。戸田さんも「必ずなおすんや!」という気持ちを強く持って頑張ってください。治療は口では簡単に言えるほど楽ではなく苦しいと思いますが,自分を信じ,家族を信じ,そして,戸田さんに携わる方々を信じ,病気を治してください。
 私から気持ちが戸田さんに伝わり,少しでも励ましになることができたなら幸いです。
  和歌山 T