戸田浩司君を支援して下さっている皆さん!

 本日「戸田浩司君支援会」は、しばらくお伝えしていなかった戸田浩司君の治療現況をお知らせします。
 去る1月12日に、主治医の先生から、本人とご両親に、浩司君の血液に合致したドナーがいない現状が続く場合には、「他の方法」で手術するという判断が示されていたのですが、ひと月以上経過しても合致したドナーが現れていないため、「他の方法」で実施することになり、すでにその前処置に入っています。
 「他の方法」というのは、弟さんの末梢血から造血幹細胞のみを抽出して、浩司君の体内に注入する移植手術です。弟さんの血液のうち、造血幹細胞のみの注入であれば、拒否反応等の術後の心配される要素が少しでも軽減される、ということがメリットだと説明されています。その前処置として、すでに本人には連日抗がん剤投与が行われ、弟さんには本日から増血処置が始まりました。23〜27日まで5日間増血処置をして、27・28両日で造血幹細胞のみの抽出が行われたあと、抽出された造血幹細胞を28日当日に浩司君の体内に注入するものです。造血幹細胞の抽出には、人工透析のような専用の医療精密機械が使われて、1日に約4時間おこなわれるそうですから、浩司君への注入はおそらく、28日の午後早くない時間帯になると思われます。

 次に、この現状に対する「戸田浩司君支援会」の今後の方針について、私たちは次のように考えています。
 戸田浩司君のメッセージを受けて昨年暮れに始まった「戸田浩司君支援会」の活動は、彼の提起にもとづいて「8万人登録運動」として、いまや全国に多くの賛同者・支援者の輪を広げながら発展しています。昨夜(2/22)の戸田浩司君のお父さんと事務局長・坂本との話し合いでも、浩司君個人としては、現段階で最善の治療処置としての骨髄液全部の移植ではない「他の方法」=増血幹細胞移植を選択するわけですが、将来的に一致したドナーが必要となる可能性もあり、また浩司君同様1日でも早く一致したドナーが現れることをお待ちの患者さんの命の望みをつなぐためにも、これまで同様私たち「戸田浩司君支援会」は、「8万人登録運動」を継続して参りたいと思います。
 高知から始まった「骨髄バンク8万人登録運動」のうねりを、さらに確かなものとして、是非8万人到達まで地道に取り組んでいきたいと考えます。 そして、当面は今日から始まった弟さんの前処置の成功と、それを受けた28日の戸田浩司君の移植手術が成功することを、皆さんといっしょに応援していきたいと思います。

 なお、彼の入院先はご家族のご要望で公表いたしておりません。また、そこでは患者への面会は両親・祖父母に限られ、面会できません。